第2回 Scrum Boot Campに参加して来ました

ここ数ヶ月、社内的に導入を検討していた、Scrumについて理解を深めたいと思い、Scrum Boot Campに参加して来ました。
概要については、@Ryuzeeさんのblogを拝見して頂くのが良いと思います。
http://www.ryuzee.com/contents/blog/4115


私のバックグラウンドは以下の通りです。
・携帯でのオンラインゲームサイトプロジェクト等を担当
・サービスの特性としては、ユーザの方の反応が重要なので、機能を細分化して、いち早くリリースを実施
 例えば、SNSにていいね!機能を導入といった場合でも、当初は単純にボタン押下機能だけをリリースして、次にいいね!獲得数でのインセンティブ付与機能をリリース等
・開発サイクルの特性としては、小規模なプログラムリリースを含めると、基本週1回のリリースタイミングを設定。現実的には、週3回に近い。
 Scrumに近いとも言えますが、サイクルの早いウォーターフォール開発であるとは思います。
・デイリースクラム(朝会)やタスクボード等は活用済み

問題意識は以下の通りです。
・受託開発の場合、顧客にどう理解を得ることが可能なのか?
・チームメンバーがどう実践してみようというモチベーションとなるのか?



■10:00〜 概要と理論 @kawagutiさん
・Scrumにおいて重要な要素は、「信頼」、「経験主義」、「自己組織化」
・必要とされるリーダーシップの特性としては、サーバント(メイド?)リーダーシップ
・タスクボードの中で、ピンクの付箋紙は、予定外のタスクを示す
・スプリント計画には時間を掛ける
(感想)
・受講者の方からは、スプリントタイミングと、リリースタイミングの調整について等、問題意識の高い質問が多く投げかけられていました。
・同じチームの方々も、理論は学びつつもある中で、実践に踏み込んでいないという方々が大半で問題意識の高い方ばかりでした。そのため、座学とワークショップというBoot Campを選択されたようでした。私も同じです。


■11:30〜 ワークショップ#1 @miholovesqさん
スクラム提唱者のジェフ・サザーランド氏が提唱されている紙飛行機ゲーム
・チームで時間制限内で様々な制約条件の中、紙飛行機を折り、一定の条件以上の飛行した飛行機の数を競い合うというゲーム
(感想)
・気付きの多いワークショップでした。Scrumの本質が揃っているワークショップというお話がありましたが、その通りだと思います。
・紙飛行機がいかに美しく、かつ、大量に折ることができた(=品質、生産性)としても、タイミング良く飛ばすこと(=納品、リリース)が出来ないと意味が無い
・明示されている/されていないに限らず、制約条件や前提条件は疑うべき
・紙を切る人、紙飛行機を折る人、飛ばす人、等がそれぞれが、チーム全体としてボトルネックがどこに存在するのかを発見することが重要


■15:00〜アーティファクト&ワークショップ#3 @Ryuzeeさん
・ユーザーストーリー、プロダクトバックログ、スプリントバックログについての説明
・ワークショップでは、社内での飲み会予約システムについて、ユーザーストーリー、プロダクトバックログを作成
・プランニングポーカーという手法で、チーム全員でユーザーストーリーを相対見積もり
(感想)
・スプリントバックログについては、ワークショップは時間切れで行われませんでしたが、残念。
・バーンダウンチャートにしても、アナログで行うことは重要と思いました。現在、プロジェクトでもホワイトボードは重宝しています。
・現在、プロジェクトでは見積もりは通常、プロジェクトマネージャーと担当メンバーの2名で行うことが多いですが、チーム全員で行うというは新鮮な経験


■18:00~ 懇親会
(感想)
・受講者の方で、実際にプロジェクトにScrumを取り入れてみた、もしくは、取り入れてみた直後の方々からお話を伺う事ができ、貴重なお話を伺えたと思います。今後、Scrumの導入を目指す上で、勇気付けられます。
・その中でも、WFからScrumに開発手法を変えて、チームメンバーのモチベーションが上がった点が良かったというお話は印象的でした。
・Scrumを導入する上で、アサインをプロダクトマネージャーが行わず、チームメンバーが自発的に立候補することでアサインが決定されるというところが、ハードルが高いというお話も。
・講師、スタッフの方とも、Scrumを導入して行く中で、顧客(ステークホルダー)との調整の仕方、開発フェーズの中でのScrumの開始のタイミング等、為になるお話を伺えました。



最後になりますが、講師、スタッフ、受講者の皆さん、お疲れ様でした。大変ありがとうございました。
実践してみないことには、身にならないと思いますので、昨日学んだ事を少しずつでも実践に落とし込んでいきたいと思います。