書評:エリックエヴァンスのドメイン駆動設計

Symfony2勉強会にて取り上げられていた本書。
本書は、概念的な話も多く、読み進めるのが大変でしたが、
内容としては、ドメイン駆動設計についてのバイブルとしての評価に相応しい内容だと思います。


取り入れてみたいと思ったのは、開発サイクルの中でどう設計を進めて行けば
良いかという点についての以下の章。

第15章 蒸留
1.システムの全体的な設計と、設計同士がどう関係するのかを、チームメンバ全員が把握できるようにする
2.ユビキタス言語に入れやすいサイズのコアモデルを識別することで、コミュニケーションを促進する
3. リファクタリングの指針となる。
4. モデルで最も価値がある領域に作業を集中させる
5. アウトソーシングと既製のコンポーネントの利用、その割り当てについて決定する際の指針となる


チームメンバ全員が把握ということでは、レビューワによるレビュー以外に、
チーム内のメンバー全員が参加する場として設計方針レビュー(紹介?)という項目を、
開発プロセスを追加してみていますが、それは良い試みだと思っています。
コアモデルについても、俯瞰図を作成してみる予定です。
実践可能な箇所を取り入れていければ良いですね。


エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)