ITC梁山泊3周年記念講演会

午後、講演会に参加してきました。
枡一市村酒造場取締役利酒師 セーラ・マリ・カミングさんの講演はとても感動的でした。

彼女は、長野オリンピックに憧れて、長野県の酒造に就職され、その後、日本文化を守りたいという意志で、酒造の再建に取り組まれて来た女性です。その活動は、一企業の再建に留まらず、小布施という地域全体に広がっています。日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2002」に選ばれていることからご存知の方も多いことでしょう。

酒造の再建では、桶作りの復活、オリジナル日本酒カクテルの開発、また地域コミュニティの中心としての「蔵部」の構築、そして「OBSESSION」と呼ばれるサロンの場の提供と多岐にわたっています。
また、地域コミュニティ活動としては、茅葺き屋根の民家や瓦製造の復活、電柱の地中への埋設運動、「1530」運動という毎月15日、30日のゴミ拾い運動、「小布施見にマラソン」という地域マラソンの開催などを行われています。

今は、民家再生ベンチャー企業を立ち上げられているそうです。確かに、地域再生という観点で、伝統や技能の伝承として記録を保持していくということは大切な活動です。
それに加えて、パッションを持ち、スグ行動をおこす。そしてリアルタイムで立ち位置を確認、修正し、前に進み続けること。その大切さも教えられました。