ITロードマップ2007年版、ヒューマン2.0、未来を変える80人

年末年始に読んだ本。
ITロードマップ〈2007年版〉情報通信技術は5年後こう変わる!
野村総研のITロードマップは技術を整理するのに便利ですね。書かれている内容としては、
2010年までに
(1)要素技術の進化:ネットワークの進化、端末技術の進化、サーバ技術の進化
(2)情報システム技術の進化:情報システム開発の新しいスタイル(SOA、商用オープンソース)、認証技術の進化、情報活用技術の高度化(連携するWeb、能動的な検索支援システム、セマンティックWeb)
があり、
企業内では、
(1)BI(ビジネスインテリジェンス)として膨大なデータをリアルタイムに戦略的に活用され、
(2)エンラープライズ・マーケティング・プラットホーム、つまり情報を販売促進に活かす統合的なソリューションが完成する、
その結果として、
(1)次世代Webによって消費者がより賢くなり、きめ細かいサービスを享受できるようになる。(キーワードは、CGM、lifelog)
(2)また、店舗での購買スタイルも変わる。(キーワードは、RFIDおサイフケータイ


ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)
シリコンバレーには6年ほど前に行ったことがあります。IT技術者のコミュニティ活動が活発だな、という印象でした。あれから6年、日本でも徐々にですが、blogなどを触媒として、IT技術者のコミュニティ活動が活発になりつつある気がしています。書籍の帯に、「ここに、シリコンバレーで誕生した、会社に依存しない働き方がある」とあります。この流れは強くなることはあれ、弱まることは無いですよね、きっと。


未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家
2006年ノーベル平和賞を受賞した、バングラディッシュグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌスを代表に、社会貢献を行いつつ、稼ぐというソーシャルアントレプレナー80人にインタビューを行った記録集です。グラミン銀行マイクロクレジットと呼ばれる、超小額(最初は42名の女性に14ユーロ)の融資を通じて、貧困に苦しむ人々の生活を立て直しに貢献していることで有名です。バンクラディッシュには、8年ほど前に訪れたことがあります。海外駐在員付きの運転手のサラリーは、国会議員のサラリーより多いと聞きました。私が直接今出来ることは限られているかも知れませんが、まずは知り、目を背けないということだけは続けたいと思います。