これからのケータイについて雑感

atkondo2005-11-03

冬のボーナスシーズンですね。現在の携帯を買って、1年経ちましたので、買い替えを考えています。昔J-phone、今auユーザですが、今惹かれているのが、WILLCOMWS003SHです。ドコモのFOMA M1000にも興味深々です。日本でもPDAとしても利用が可能な携帯電話の市場が出来つつあるのかも知れませんね。


この1年、携帯市場の大きなトレンドは、音声定額制と、フルブラウザ搭載端末でした。
音声定額制では、2005年5月からはWILLCOMが「ウィルコム定額プラン」、11月からはVodafoneが「家族通話定額」、「LOVE定額」、そして、Push to talk*1技術を利用した音声定額制サービスをドコモ、auが開始しています。
フルブラウザ搭載端末は、携帯電話からPC向けに作られたサイトを直接携帯電話から参照できるようにした端末で、それまで、ドコモのiモードに代表されるような、事業者が自社ユーザ向けに提供するサイト以外へのアクセスを可能としたものです。
こうして見てみると、利用者にとっては、徐々に、通信費用、コンテンツ利用料金の負担軽減が実現されていることが分かります。


今後予定されているイベントですが、2006年1月に、JR東日本による「モバイルSuica」、2006年4月「1セグメント放送」(携帯向けデジタル放送)開始が予定されています。モバイルSuicaによりドコモが押し進めて来た、FeliCaの利用がいろいろな生活のシーンで広がって欲しいと思います。
そして、2006年秋にはメインイベントとして、Mobile Number Portabilty制度(同じ電話番号で携帯電話会社の変更を可能とする制度)が開始され、新規事業者の携帯、PHS市場への参入が見込まれています。
具体的には、ソフトバンクイー・アクセスアイピーモバイルが参入に手を上げています。
PHSでは、J:COMWILLCOMと提携して、MVNO(仮想移動体サービス事業)*2に、2006年3月に乗り出す予定です。
MNP制度が導入されるのは、日本は主要国と比較すると、かなり後発になります。2000年辺りから欧米、そして昨年は韓国で、今年は台湾で、すでに導入されています。その競争激化の結果として、・新規サービスが数多く立ち上がった、・利用者の囲い込みを意識した割引制度が多く導入された、・FMC(Fiexed Mobile Convergence)*3サービスへの動きが始まった、といった傾向が、各国で共通して見られます。


ここまでまとめて来て、どの端末を選べば良いか迷いますね。
個人的には、音声、パケット通信サービスという基本機能が音質や利用可能なエリアといった面できっちり押さえられること。その上でFMCに期待しています。イメージとしては、メール、音楽・映像、ショッピングといったサービスをシームレスに利用できること、つまり、自宅、会社、移動中、外出先、旅行先といった生活のあらゆる場面で、PC、携帯電話、AV機器といった異なる端末から同じサービスを利用できる事業者がいいですね。(この面では、Yahoo!モバイルが一歩リードでしょうか。)
以上、最近のケータイ市場についての雑感でした。

*1:一言で、トランシーバです。アメリカではNextelがWalkie-Talkieというサービス名称で、1つのマーケットを作り上げました。

*2:回線を事業者から借り受けて、通信サービスを実現する事業です。日本では馴染みが薄いですが、海外ではVirgin Mobileが有名です。

*3:Wikipediaによると、「有線通信・移動体通信を組み合わせた電気通信サービス」とあります。http://ja.wikipedia.org/wiki/Fixed_Mobile_Convergence