ソフトバンク×ボーダフォンセミナー

atkondo2006-04-02

グロービス×Emerging Technology研究会共催の先端セミナー
セミナーに参加させて頂きました。お題は、「ソフトバンクボーダフォン買収で幕が上がる120兆円情報通信産業の波乱の行方」。
非常に興味深い話ばかりでしたが、特に、Ask.jpの塩川さんが強調されていたことですが、次のような趣旨の整理が自分にはしっくり来ました。


(1)ソフトバンクは、総合デジタル情報カンパニーを目指していて、これまでのような総合通信会社として成長を目指そうとしているのでは無い。
 =>Docomoauといった通信業者は同じ土俵に乗る、つまりインターネットの世界を目指すより、テクノロジドリブンの世界を自分のドメインとして極めて行った方が良い。
(2)ボーダフォン買収は、ユーザを一気に確保というメリットはあるが、インフラとして巨大なアセットを保有することで経営の足枷にもなりかねない。
 =>Googleがバックボーンにも投資しているのはあくまでも社内ユースであり、S.F.での無線LAN敷設もあくまで実験用ではないか。そこはGoogleは区別している。
(3)Yahoo!といえども、インターネットの世界は、web2.0に代表されるように潮目が変わりつつあり、これまでのブランド力がそのまま発揮できる状況では無くなりつつある。
 =>アグリゲータであったり、コミュニティの提供事業者であることが、これから優位性を保ち続けることができるかは不明。ただ、5年前後は広告、ファイナンス、コマースという柱はあるだろう。
(4)総合デジタル情報カンパニーという目標に向けて、(2),(3)という課題は考えての上の行動だろう。
 =>こんな大勝負に打って出ることができる孫さんはやはりただ者ではない。


個人的には、(2)と(3)の話題をいかに合わせワザに持って行く事ができるかに関心があって、モビリティを追求した新しいインターネットの世界を、これを機に誰かが切り開くと、日本の通信、インターネット産業としても、世界に発信できるものが造り出せる可能性はあるんじゃないかという期待はあります。


Railsによるアジャイルアプリケーション開発(5)
完読!。